かたちなきもの〜目には見えないけれど大切なものを探して

「かたちあるもの」の中にある、目には見えないけれど大切な何かを色々な方角から、色々な目線から、思いを巡らせて書き綴るエッセイ風ブログです。

赤い糸に関する いくつかの伝説や由来について。

赤い糸に関する

(全部ではないですが)

いくつかの伝説や由来について。

特に糸の色「赤」について。


日本に関してのみ、

取り上げてみようと思います。


みなさんご存知の「古事記」


この中に

「三輪山伝説」 

というものがあるそうです。


その昔、

「イクタマヨリヒメ」という

とても美しい娘のところに、


夜毎に通う、

身なりの立派な男がいました。


そのうち娘は身ごもってしまう

のだそうです。


両親が娘に問い詰めるのですが、

相手の素性はまったく知らないとのこと。 



そこで娘の両親は計画を練った

そうです。そして、


❶寝床の周囲に、

赤土をまいておく、


❷男が忍んできたら、

その男の着物の裾に、

糸を通した針を

刺しておくように。


と娘に言い含めます。


翌日、

娘の部屋から伸びた赤い糸を

手繰っていくと、

遠く三輪山の神の社まで

続いており、


その男は

大物主大神

(オオモノヌシノオオカミ)

であったというのが、わかったという話です。

この時、

赤土で赤く染まった糸が

繋がっていたので

「赤い糸で結ばれる」

と言われるようになった

という説があるそうです。


赤い土には、

「邪気を防ぎ、相手を特定する」

という意味があるそうです。


中原淳一の作品:

昭和の新婚夫婦の住まい、、

を描いています


次へ続きます。

あともうひとつの説を。